友達の夜、恋人の朝、あいまいな夜明け


「タカユキー!耳くすぐったいよう」


って言っても、わざとやる。


「ねぇ、タカユキー」

「ん?」

聞こえてるのに、やめてくれない。



そのうち、唇が軽く触れてくるだけだったのが、


耳にキスしをしてきた。


最初は、あれ?って思ったけど、


そのあと、私の耳たぶを口に含んだ。


くちゅ…とタカユキの唇の音が耳元をくすぐる。


鈍感な私もさすがにその辺で、どきどきし始めた・・・



「タカユキー、やめてよぉ」


タカユキはやめてくれない。





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