友達の夜、恋人の朝、あいまいな夜明け


タカユキは、舌づかいが上手だった・・・


いままでタカユキがどんな舌使いをするかなんて、考えたこともなかった。




はじめて知ることっていうのは、どうしてこんなに気分を高ぶらせるんだろう?




タカユキ…なんだか、ちがう人みたいだよ。



私、タカユキに溶かされちゃうよ。




「変な気分になちゃうよぅ。。あっ」




タカユキは私をぎゅっと抱きしめて放さない。


呼吸が熱い。


タカユキのかもし出す空気に染められて、私もそれまでとはちがう女の顔になる。



「タカユキ、気持ちいぃ…」

「気持ちい?もっと?」

「ううん!だめ」



「じゃ、やめるよ・・・」

「いやぁっ・・・・



 もっと・・・」




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