友達の夜、恋人の朝、あいまいな夜明け
私は首をそらせてタカユキのほうを振り向いた。
初めてキスした。
あぁ、キス、しちゃった。
2年間も、ずっと触れたことのないタカユキの唇。
ついさっきまで、触れることなんて絶対ありえない距離にあった唇を、今重ねあってる。
いままで何の気も無く友だちだったタカユキと、抱き合ってくちびるを舐めあってる。
なんだか不思議な気分。
さっきのお酒の引力?
不思議にカラダが熱くなる。