友達の夜、恋人の朝、あいまいな夜明け


タカユキの目の前で、何も履いていない足を開くのは、





すっごくどきどきした。





ああ、もう後戻りできない、と思うと、



身体が熱くなって力が抜けそうになった。





あぁ、私、彼氏がいるのに。。





タカユキだって、私の彼氏のこと、よく知っているのに。。。。





いろいろなことが頭をよぎりそうになったけど、





タカユキの舌が私のことを、美味しそうにぴちゃぴちゃと可愛がり始めたら、頭の中が真っ白になってしまった。




タカユキは私の足の間に顔をよせて、無心な表情をしている。



恥ずかしさで、胸がはりさけそう。


でも、もう、止まらないの。





昨日まではゼミの仲間に混じって悪ふざけした大勢の中のひとりでしかなかったタカユキと、ゼミの和を乱す遅刻魔の問題児の私が、裸になって抱き合っているなんて。



なんだか、へん。



でも、そのへんな感じが、とってもいやらしい。





いやらしい・・・そう思ったら声が漏れた。



「あぁぁっ・・・」



するとタカユキが唇をキスでふさいできた。




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