秋に黄昏マジックタイム。褐色の王子は恋愛旅を航海する!side K

協力者たちの エスコート

アサミとは別れて
ケイは ヒルズビレッジ区画に
あるレジデンスに向かう。

滞在先が 低層ラグジュアリーな
レジデンスのペントハウス。

ここをケイに用意したのは
西の財閥一族の娘
『住之江 繭子』。

ケイにとって 10年前から続く
捜索協力者だった。

『ケイ様。わたくしも、そちらに
間もなく伺わせて頂きますのよ。
せっかくですもの、少しお時間
頂けますこと?
わたくし、間近で ケイ様の
イリュージョンを拝見しとう
ございますの。如何かしら?』

Next morning、

マユから callがされて
オレに 言ってきたのは、
reception illusionがmediaで
流され、好評だったと
いう事だ。

『ケイ様、テレビをご覧に
なりませんですの?仕方ない方
ですわね。あらまあ、もう
近くですので後ほど。では』

ご機嫌ようのセリフで、
ピッとtelephoneが切られた。

やれやれだ。
とりあえず、イリュージョニストとしての workは完了だろ。
今度は
Princeのworkだ。

今回の国家式典招待は、
195ヵ国に為されて、
うち王族26組、
国家元首が100組ほど来日、
残る国賓代理大使が65組来日だ。

これは未曾有で異次元的な
国際来賓の数だろう。

この数でさえ、実際上式典に
参加する人数で、同伴する
大臣や官僚、補佐官も入れれば
倍の数では 足りない。
少なくとも1000組ほどは、
海外からの賓客が来ている。

都内の宿泊先は、
滞在だけの場ではなく、
友好外交の場所になっていた。

マユがケイに用意した
ヒルズビレッジレジデンス
向かいのホテルにも
海外賓客が滞在してる。

とわいえ
これはヒルズビレッジに
マユがペントハウスを
持ったのは全く偶然。

新しい建設されたヒルズビレッジ

西の財閥一族のマユが
そのレジデンスの1つを持つのは
珍しい。

「東にbaseを置いてsearch出来る
ようにマユが したんだろう。」

もう西は手詰まりだったケイに、
今回レセプションを
急遽依頼してきたのは
ヒルズビレッジ所有企業だった。

「Newsを見ろって言ってたか」

ケイが TVをオンにして見れば
丁度、海外賓客の元首が
ショッピングや、視察をしている
模様を映している。

「と言っても、もうlast chance
だがな。2度とここには
来れないだろう。sorry マユ。」

ケイが ニュースを確認すると
再び電話に着信の表示が
されて、ケイは それに応答する。

『やっほ~emperor!!
昨日のレセプションはぁ、
大成功だったみたいだねん~。
海外からのゲストと経済界の
交流に起爆剤を与えたってぇ、
ニュースになってたよぉ。
紹介の価値あったねぇ~。』

ギャラリストのハジメからの
callに、ケイは

「Thank You ハジメ。オカゲで
I did a good job だ『ガンカケ』
がきいたのかもだぞ。フン!」

電話口で機嫌よく笑いながら
ハジメに礼を言って、

『えぇ、マリッジハンター的な
意味かなぁ?それぇ~。それとも
イリュージョニストとしてぇ?』

ハジメの質問にフザケるように
昨日カフェで買った シックな
『達磨』を撫でてみる。

「ハハ!!It's all!だ!ハジメ」

へんなdollを売ってたが、
shop assistantが言うにはだ、
願いをかける『ダルマ』だと。

「ハジメが art festivalで 教えた
power spotのオカゲだろ?」


shop assistant のfaceは
ケッサクだったぞ。
オレが Tシャツの胸元に、
shopping itemを どんどん
入れるんだからな!

「フフフ」

ヤバい、つい笑いが漏れたが、
コイツ早速 『メダマ』を1つ
入れてやろう。

『emperor!ガンカケの指輪ぁ、
それならさぁ、このわたしに
譲ってくれるかなん?もう、
願いが 叶ったならぁ、今度は
わたしの番だよぉ~!!』

ぬかせ!!

「ギャラリスト探偵ハジメ。
自分でpower spotで手にしろ!
『ガンカケ』なんだろ。切るぞ」

乱雑に電話を切ったケイは、
自分の万年筆で、
達磨の片目を黒塗りする。

今日から
お手軽『イージーtrip』だ。
スタートさせるのは、運命。
まだ どっちにコロブか
解らないんだからな。

「その前にprivate butlerを
Dispatch centerに依頼だな。
実に便利なHillsだな ここは。」

このヒルズヴィレッジにある
タワーオフィスには、

地下1階からの 地上57階建てで
屋上には 緑化型最新ヘリポート。
56階に展望フロア。

49~55階がブランドホテル。
会員制VIPラウンジ、
高級系レストランフロアがある。
そして、7~48階がオフィス。

6階以降下のフロアには
プレミアムシネシアター、
カルチャースタジアムがあり、
ライフアシスタントする
テナントが入っていた。

「Conciergeがいってたのは
このcall number だったか。」

そこに
チューターやコーチャーはじめ
シッターやヘルパーの
主に派遣業をしている
ディスパッチセンターがある。

優秀な通訳や、ボディガード、
ショートステイ執事やメイド
さえ派遣できるような
SSランクの派遣センターだ。

「Hi!SS classのprivate butler を、 Residence paint houseに。」

もうすぐ、マユが来る。
そしたら『ダルマ』を見せて
『ガンカケ』の話をしてやろう。

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