アタシと秘密の王子さま
その服後ろには、ひときわ背の高い外国人男性。
あの人が、美花さんの旦那さま、社長の島田ファハドさんかな?
浅黒い肌、キリッとした眉、少し色の入った眼鏡をかけている。
口元はまっすぐに結ばれ、感情が全く読めない。
「新入社員の皆さん、入社おめでとうございま
す。そして、数多ある会社の中から我が社を選んでくれて、ありがとう…」
社長挨拶に登壇した島田ファハドさんは、流暢な日本語で挨拶をした。
静かな声。よく響く。
その声と、その姿は、鳥越くんによく似ているように見えた。
何なのあたし!
なにもかも、鳥越くんに結びつけちゃうの?
ついさっき見た鳥越くんの笑顔を思い出して、あたしの心臓がまた、ドクンと跳ねた。
あの人が、美花さんの旦那さま、社長の島田ファハドさんかな?
浅黒い肌、キリッとした眉、少し色の入った眼鏡をかけている。
口元はまっすぐに結ばれ、感情が全く読めない。
「新入社員の皆さん、入社おめでとうございま
す。そして、数多ある会社の中から我が社を選んでくれて、ありがとう…」
社長挨拶に登壇した島田ファハドさんは、流暢な日本語で挨拶をした。
静かな声。よく響く。
その声と、その姿は、鳥越くんによく似ているように見えた。
何なのあたし!
なにもかも、鳥越くんに結びつけちゃうの?
ついさっき見た鳥越くんの笑顔を思い出して、あたしの心臓がまた、ドクンと跳ねた。