アタシと秘密の王子さま
「お世話になっているんだから、働いて返しま
す」
あたしはそう言って、遅い朝食の後から、
ずっと動き回っていた。
昨夜、賢が自分の生まれた時の話をしてくれた。
心が軽くなったせいなのか、
朝から賢の愛情表現が、激しくなったような気がする。
抱き寄せられて、ささやかれて、そしてキス。
それの繰り返し。
嬉しい。
彼が、あたしのことを好きだと言ってくれることが。
でもね
正直言って、心臓がもたない。
だから、さっきから洗濯機を回して、
台所を片付け、あちこちの埃を払っている。
ソファに座った賢が、そんなあたしをずっと見てる。
す」
あたしはそう言って、遅い朝食の後から、
ずっと動き回っていた。
昨夜、賢が自分の生まれた時の話をしてくれた。
心が軽くなったせいなのか、
朝から賢の愛情表現が、激しくなったような気がする。
抱き寄せられて、ささやかれて、そしてキス。
それの繰り返し。
嬉しい。
彼が、あたしのことを好きだと言ってくれることが。
でもね
正直言って、心臓がもたない。
だから、さっきから洗濯機を回して、
台所を片付け、あちこちの埃を払っている。
ソファに座った賢が、そんなあたしをずっと見てる。