アタシと秘密の王子さま
「鳥越の母方の祖父も地方公務員だったよ。俺の理想の夫婦は、美花さんとファハドさんだ。そんな関係が築けるパートナーは、君しか考えられない」

「賢…賢!大好き!好きすぎてもう、なんて言ったらいいのかわからない!」

「それはOKってこと?」

「賢と、結婚するー!」

「やったぁ!」

賢に抱きしめられたまま、あたしはソファに寝っ転がった。

「ああ、緊張した。こんなことは一生に一回で充分だよ」

賢は本当に緊張していたみたい。
はあっと息を吐いて、笑い出した。
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