アタシと秘密の王子さま
「じゃあ、あたしたちのことも、知ったのね」
そう言った美花さんの顔は、不安げで、
賢と表情が似ていて、親子だなぁと思った。
「で、新入社員、仕事はどうするの?」
美花さんが、急に上司の顔になる。
「仕事はします、だって、美花さんに憧れて入社したんですもん。
まだまだこれからです!」
「あかねは、頼もしいねえ」
「うん、そうだね。それでこそあかねだよ」
賢が優しく笑った。
4日間の連休が明けて、 ついに辞令交付の日。
あたしは警備課に配属された。
賢や由美子やほとんどの新人は警備課だったけれど、真弓は総務に配属された。
本人が内勤を希望したらしい。
そう言った美花さんの顔は、不安げで、
賢と表情が似ていて、親子だなぁと思った。
「で、新入社員、仕事はどうするの?」
美花さんが、急に上司の顔になる。
「仕事はします、だって、美花さんに憧れて入社したんですもん。
まだまだこれからです!」
「あかねは、頼もしいねえ」
「うん、そうだね。それでこそあかねだよ」
賢が優しく笑った。
4日間の連休が明けて、 ついに辞令交付の日。
あたしは警備課に配属された。
賢や由美子やほとんどの新人は警備課だったけれど、真弓は総務に配属された。
本人が内勤を希望したらしい。