アタシと秘密の王子さま
相変わらず無愛想で、冷ややかな『冷酷王子』っぷりを崩さないのに、
世の女性たちはめげないようだ。
「ちょっとあかね、あんた大丈夫なの?」
美花さんがよく、心配して声をかけてくれる。
そりゃあ、綺麗な女性たちに賢が囲まれているのにいい気はしないけれど、あたしは心のどこかで安心しきっている。
家でのあたしたちは、すれ違いがちの時間の中
で、それでも同じ時間を大事に過ごしている。
朝起きておはようのキスをする。
向かい合って食事をして、美味しいねって笑い合う。
お互いの存在を感じながら、同じ部屋で別々のことをする。
夜は同じベッドで抱き合って眠る。
そんな毎日を続けている。
これからもずっと、そんな暮らしが続いていくだろう。
世の女性たちはめげないようだ。
「ちょっとあかね、あんた大丈夫なの?」
美花さんがよく、心配して声をかけてくれる。
そりゃあ、綺麗な女性たちに賢が囲まれているのにいい気はしないけれど、あたしは心のどこかで安心しきっている。
家でのあたしたちは、すれ違いがちの時間の中
で、それでも同じ時間を大事に過ごしている。
朝起きておはようのキスをする。
向かい合って食事をして、美味しいねって笑い合う。
お互いの存在を感じながら、同じ部屋で別々のことをする。
夜は同じベッドで抱き合って眠る。
そんな毎日を続けている。
これからもずっと、そんな暮らしが続いていくだろう。