アタシと秘密の王子さま
「道場では、自分のやってきた競技が中心になります。それに加えて、クラヴマガのトレーニングも行います。経験者はそれぞれの実力を見たいから、準備運動が終わったら、柔道組と空手組とそれ以外に分かれて下さい。格闘技未経験者は、相田くんのところへ」
柔道出身者は、山田くんと早川くん。
やっと美花さんと稽古ができると思ったのに、基本稽古の相手は、男子二人だ。
「あかねちゃんと稽古ができるなんて、光栄だなぁ」
山田くんは相変わらずの調子で、隙だらけ。
朝から妙に絡んでくるなぁ、この人。あかねちゃんとか言うな!
イラっとして、思いっきり袖を引っ張る。
簡単に背負い投げが決まった。
簡単すぎるなぁ…
不意に、ミットを叩く音が耳に入ってきて、思わず空手組の方に目がいってしまった。
鳥越くんがスパーリングをしている。
みるんじゃなかった。
柔道出身者は、山田くんと早川くん。
やっと美花さんと稽古ができると思ったのに、基本稽古の相手は、男子二人だ。
「あかねちゃんと稽古ができるなんて、光栄だなぁ」
山田くんは相変わらずの調子で、隙だらけ。
朝から妙に絡んでくるなぁ、この人。あかねちゃんとか言うな!
イラっとして、思いっきり袖を引っ張る。
簡単に背負い投げが決まった。
簡単すぎるなぁ…
不意に、ミットを叩く音が耳に入ってきて、思わず空手組の方に目がいってしまった。
鳥越くんがスパーリングをしている。
みるんじゃなかった。