アタシと秘密の王子さま
岡野は矢継ぎ早に質問してくる。
俺は答えず、スマホを操作していた。
チラッと視線をあげると、山田と早川が、小林と一緒にいた。あいつらも、彼女とアドレス交換
か?

イラッとした。

「ねえ鳥越くん…」
岡野の鼻にかかった声がウザい。
無意識に眉間に力が入ってしまう。

「鳥越くん、俺とも交換してよ」
空手組の連中だ。助かった。

「ねえ、今日みんなでご飯どお?」

岡野がみんなに声をかけている。

俺は気が乗らず、さっさとこの場をはなれたかった。

だけど…
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