アタシと秘密の王子さま
初めて感じるいろんなこと
鳥越くんが道場を去った後、真弓の機嫌は最悪だった。
可愛らしいと思っていた顔が、凶悪なほどに歪んで、周りもはばからず、文句を言っている。
「あかねばっかり、ズルい!ねえっ、由美子もそう思うでしょ!?」
由美子は無表情だ。関わりたくないらしい。
「そりゃあ、あかねは日本代表レベルなんだから、鳥越くんの相手もできるんじゃない?」
「そんなこと、あたしだってわかってる!わかってるけど、あかねばっかり鳥越くんと練習して、仲良くなってた!あかね、鳥越くんと何話してたの?」
あたし、嫉妬されてるのかな?
驚いた。
22年間生きてきた中で、この手のイザコザは初めてで、困惑してしまう。
可愛らしいと思っていた顔が、凶悪なほどに歪んで、周りもはばからず、文句を言っている。
「あかねばっかり、ズルい!ねえっ、由美子もそう思うでしょ!?」
由美子は無表情だ。関わりたくないらしい。
「そりゃあ、あかねは日本代表レベルなんだから、鳥越くんの相手もできるんじゃない?」
「そんなこと、あたしだってわかってる!わかってるけど、あかねばっかり鳥越くんと練習して、仲良くなってた!あかね、鳥越くんと何話してたの?」
あたし、嫉妬されてるのかな?
驚いた。
22年間生きてきた中で、この手のイザコザは初めてで、困惑してしまう。