アタシと秘密の王子さま
その時、鳥越くんがリフレッシュコーナーに入ってきたのが見えて、とっさに、シッと人差し指を立てた。
「俺の悪口言ってたな、小林」
なんで、あたしに話しかけるの?
その声に、背筋がぞわぞわする。
間が悪い!真弓が拗ねてるのに…
午前中、あたしはなるべく彼の近くにならないようにしていた。真弓の誤解を解きたかったから。
それなのに、三人でいるところに来るなんて、最悪だ。
バッと真弓が顔を上げて、表情を取り繕う。
さっきまでのワガママっ子みたいな表情が一瞬で消え、媚態を纏う。
変わり身早っ。
「鳥越くん、今日はわたしにも護身術教えてよ」
上目遣い、少し鼻にかかった声、落とす気満々な女子だ。
「俺の悪口言ってたな、小林」
なんで、あたしに話しかけるの?
その声に、背筋がぞわぞわする。
間が悪い!真弓が拗ねてるのに…
午前中、あたしはなるべく彼の近くにならないようにしていた。真弓の誤解を解きたかったから。
それなのに、三人でいるところに来るなんて、最悪だ。
バッと真弓が顔を上げて、表情を取り繕う。
さっきまでのワガママっ子みたいな表情が一瞬で消え、媚態を纏う。
変わり身早っ。
「鳥越くん、今日はわたしにも護身術教えてよ」
上目遣い、少し鼻にかかった声、落とす気満々な女子だ。