アタシと秘密の王子さま
小学校高学年の頃から、天才少女なんて言われ始めて、恥ずかしかったけれど、嬉しかった。
だからまた、稽古を頑張る。
それの繰り返しで、高校からスカウトが来て、大学も推薦で進学した。
当然ながら、男の子と恋愛なんて、眼中になかった。
だからわからないし、怖い。
真弓の豹変ぶり。
自分の揺らぐこの気持ち。
「あんた相変わらず、キレがいいね」
夕方の道場。ひさびさに葉子先輩と組んで、そう言われた。
「卒業すると稽古量減るからさ、どうしても力は落ちるんだよね」
たしかに、大学時代に比べれば、葉子先輩の力は落ちているかもしれない。
でも…
葉子先輩は、就職してから痩せて、綺麗になっ
た。きちんとお化粧をして、ピアスも開けてる。
だからまた、稽古を頑張る。
それの繰り返しで、高校からスカウトが来て、大学も推薦で進学した。
当然ながら、男の子と恋愛なんて、眼中になかった。
だからわからないし、怖い。
真弓の豹変ぶり。
自分の揺らぐこの気持ち。
「あんた相変わらず、キレがいいね」
夕方の道場。ひさびさに葉子先輩と組んで、そう言われた。
「卒業すると稽古量減るからさ、どうしても力は落ちるんだよね」
たしかに、大学時代に比べれば、葉子先輩の力は落ちているかもしれない。
でも…
葉子先輩は、就職してから痩せて、綺麗になっ
た。きちんとお化粧をして、ピアスも開けてる。