アタシと秘密の王子さま
「先輩、寛人先輩は元気なんですか?」
「えー」っと言って、恥ずかしそうに笑うから、きっとうまくいってるんだ。
葉子先輩と寛人先輩は同級生で、大学時代から付き合っていた。あんなに柔道漬けの生活なのに、彼氏がいて、それでも成績が落ちないのが不思議でならなかった。
そういう意味じゃ、あたしよりずっと器用だよ
ね…
「あかねはどうなのよ?ずっと男っ気なかったけど。社会人デビューして変な男に捕まるなよ」
「社会人デビューとか、それどころじゃないですよぉ」
「あははっ…覚えること多いからねぇー」
笑いながら、葉子先輩は奥襟を取りにくる。
あたしはその手を弾いた。
襟を掴んで、技を決める。
「えー」っと言って、恥ずかしそうに笑うから、きっとうまくいってるんだ。
葉子先輩と寛人先輩は同級生で、大学時代から付き合っていた。あんなに柔道漬けの生活なのに、彼氏がいて、それでも成績が落ちないのが不思議でならなかった。
そういう意味じゃ、あたしよりずっと器用だよ
ね…
「あかねはどうなのよ?ずっと男っ気なかったけど。社会人デビューして変な男に捕まるなよ」
「社会人デビューとか、それどころじゃないですよぉ」
「あははっ…覚えること多いからねぇー」
笑いながら、葉子先輩は奥襟を取りにくる。
あたしはその手を弾いた。
襟を掴んで、技を決める。