アタシと秘密の王子さま
「くーっ、マジかよ鳥越ぇー。ここのOLさんたち、美女率高いぜえ。興味ないとか、ありえねぇだろっ!」
「めんどくせぇ…」

一体なんの罰ゲームだよ。
そんな話は俺のいないところでやってくれ。

「そーいえばさぁ…」
岡野が突然話に割り込んできた。

「美花さんて、『シマダ』のお嬢様なんでしょ」
俺は反射的に岡野を睨みつけた。

そうだよ『S guard』は、総合商社『シマダ』のグループ会社で、美花さんは会長の長女だ。

「『シマダ』って世界中に支社があるんだろ?そこのお嬢様って、どんだけだよー」
お調子者の大川が、それに乗っかる。

「社長とラブラブだよねー。社長、結構かっこいいし、羨ましいなあ。どうやってつかまえたんだろ?社長、逆玉だよねぇ」
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