君と見る空は、いつだって青くて美しい



 そんな真宙くんを見ていると、なんだか可愛らしく思った。

 だから。


「真宙くん、なんか可愛い」


 私は自然にその言葉が出た。


 男子で『可愛い』と言われたことが、ちょっと恥ずかしかったのか、真宙くんは少し困ったような顔をしながら、片手で自分の髪をクシャクシャとし始めた。

 そして。 


「もう、希空ちゃ~ん」


 と、声のトーンも仕草とイコールしていた。


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