君と見る空は、いつだって青くて美しい
「……色っぽい」
へっ⁉
「なんか、物思いにふけてた希空ちゃんの顔がとても色っぽかった」
で……でぇぇっ⁉
私は心の中でとても変な叫び声を出した。
真宙くんにそんなことを言われて、私の心の中は、かなりの動揺でとても忙しかった。
そのため、声を出すこともなかなか難しそうな感じなのだけど。
「……か……からかわないで……っ」
なんとか私は、その言葉だけは言うことができた。
だって、どう考えても真宙くんの……その……私のことを……色っ……ぽい……なんて……そんな……有り得ないことを言ったから……。
それって絶対、私のことをからかっているようにしか思えない。
はずなのに。