君と見る空は、いつだって青くて美しい
「なんでオレが、みんなにそんなこと言わなければいけないの」
な……なんで……って……。
なんでって言われても……。
「別に言う気もないのに、そんなこと誰にでも簡単に言うわけないでしょ」
そ……そうなの……?
本当に……本当に、誰にでも言っているわけではないの……?
「ねぇ、希空ちゃん、オレを一体何だと思ってるわけ?」
な……何って……。
「希空ちゃん」
「……はい……」
私は小声で返事をすることしかできなかった。
「オレは希空ちゃんだから言ってるんだよ。何か悩み事があるなら話してほしいことや、他にもいろいろ……」
真宙くん……。
気のせいだろうか。
そう言った真宙くんの様子は、少しだけ照れくさそうだった。