君と見る空は、いつだって青くて美しい
ちょっと待って。
私、真宙くんに心を開いているの……?
自分では全く気付いていなかった。
でも確かに、いつもの私なら、初めて話す人と、こんなふうに一緒にいることなんてできないかも……。
じゃあ、やっぱり真宙くんの言う通り、私は真宙くんに少しだけ心を開いている……?
「本当に嬉しいな。希空ちゃん、これからもよろしくね」
満面の笑みでそう言った、真宙くん。
その笑みは、純粋な子供のようだった。
そんな真宙くんの笑みを見ると、
「こちらこそよろしくね」
私も、照れながらではあったけれど、少しだけ笑顔になれた。