君と見る空は、いつだって青くて美しい



 ちょっと待って。

 私、真宙くんに心を開いているの……?

 自分では全く気付いていなかった。

 でも確かに、いつもの私なら、初めて話す人と、こんなふうに一緒にいることなんてできないかも……。

 じゃあ、やっぱり真宙くんの言う通り、私は真宙くんに少しだけ心を開いている……?



「本当に嬉しいな。希空ちゃん、これからもよろしくね」


 満面の笑みでそう言った、真宙くん。

 その笑みは、純粋な子供のようだった。

 そんな真宙くんの笑みを見ると、


「こちらこそよろしくね」


 私も、照れながらではあったけれど、少しだけ笑顔になれた。


< 140 / 553 >

この作品をシェア

pagetop