君と見る空は、いつだって青くて美しい
「ねぇ、そういえば、希空ちゃん、何を聴いてるの?」
私が手にしているイヤホンを見た真宙くんはそう訊いた。
真宙くんに声をかけられたときに、私はすぐにイヤホンを外していた。
真宙くんと話している間、イヤホンはずっと手に持ったままだった。
「オレにもちょっと聴かせて」
真宙くんはそう言うと、私の隣に座って、私が手にしているイヤホンを一つ手に取った。
イヤホンを手に取った真宙くんは、そのまま自分の耳につけた。