君と見る空は、いつだって青くて美しい
……って。
確かに今、頭の中に消えていても、いつか……というか、すぐに嫌でも思い出してしまうけれど。
…………。
……あぁぁ~……。
心の中で、ものすごく大きなため息をついた、私。
そのすぐあと、とても憂鬱になり落ち込んでしまった。
「なんでそんな三分間スピーチなんて面倒なことしなくちゃいけないのって感じだよね。そう思わない? 希空ちゃん……って、希空ちゃんっ⁉」
私が落ち込んでいることに気付いた真宙くんが驚いた様子で私の名前を呼んだ。
「どっ……どうしたのっ⁉ 希空ちゃんっ⁉」
真宙くんは驚きながら、もう一度、私の名前を呼んだ。