君と見る空は、いつだって青くて美しい
「そんなのいいよ。それより急にどうしたの、希空ちゃん」
真宙くんは私の顔をじっと見つめてそう言った。
真宙くんにじっと見つめられて、私は恥ずかしくなってきた。
恥ずかしさのあまり、私は真宙くんの顔を見ることができない。
私は真宙くんの顔をまともに見ることができないまま話を始める。
「……あのね……えっと……その……三分間スピーチのこと……なんだけど……」
私は、途切れ途切れになりながらも、真宙くんに三分間スピーチがあることが、とても憂鬱でしかたがないことを言おうと思った。