君と見る空は、いつだって青くて美しい



 ……どうしよう。

 体調が悪いと噓を言って、ここから逃げ出そうか。

 でも、そんなことをしたって、どのみち次の授業では発表をしなくてはいけなくなってしまう。

 だったら同じこと。

 恐怖で憂鬱なことが先延ばしになってしまうだけだ。

 それなら、もう諦めて、今日、さっさと終わらせてしまうか。

 …………。

 ……う……。

 ……う~ん……。

 ……う~ん……。

 あぁぁ~っ、どうしよう~……。

 恐怖だ。

 憂鬱だ。

 …………。

 ……やっぱり逃げたい。

 逃げたい。

 逃げたい……っ‼


「安部くん、ありがとうございました。では次、麻倉さん、お願いします」


「……‼」


 とうとう、きてしまった……。


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