君と見る空は、いつだって青くて美しい



 震えそうになりながら、なんとか席を立った私は、ゆっくりと慎重に黒板の方へ歩いていく。

 黒板まで歩いていくとき、周りの不気味なほどの静まり返った、この感じ。

 確かに授業中だし、発表者が黒板まで歩いていくときに、わざわざペチャクチャ話はしないとは思うのだけど。

 でも、逆に話していてほしい。
 みんな私の存在を無視してペチャクチャ話していてほしい。
 そして発表している最中もペチャクチャ話続けていてほしい。
 そうして、いつの間にか私の発表が終わる、そんな感じがいい。


 そう思いながら歩いていたら、黒板のところに着いてしまった。

 とうとう……とうとう……このときが……。

 黒板のところに着いた私は、黒板の目の前にある教壇のところに立った。


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