君と見る空は、いつだって青くて美しい
「ちょっと‼ 青野くん‼ 君は隣のクラスでしょ⁉ なんでこのクラスに入ってきたの⁉」
国語の先生は慌てて真宙くんにそう言った。
だけど真宙くんは、そんなことはお構いなしに無言で私の方に向かってくる。
真宙くんが私の方に向かって来ている間、私は、ぼーっと立ったまま真宙くんのことを見ていた。
見ていたというより、真宙くんの真っ直ぐ過ぎるくらいの視線から目が離せなかった。
そうしている間に、真宙くんが私の目の前に来た。
私の目の前に来た真宙くんは、ぼーっと立ったままの私の腕を掴んだ。
私の腕を掴んだ真宙くんは、そのあと、やさしい笑顔を見せた。
そして。