君と見る空は、いつだって青くて美しい
お互いがお互いの方に顔を向ければ、そうなることくらいはわかっていたのだけれど。
わかっていたのだけれど、やっぱり緊張してしまう。
私が真宙くんの方に顔を向けたときに、思いきり真宙くんと目が合った。
真宙くんが私を見つめる、真っ直ぐで純粋過ぎるほどのきれいな瞳。
そんな真宙くんの瞳に見つめられると、見つめられた側は目が離せなくなる。
まるで、真宙くんのきれいな瞳の中にある何かの魔法にかけられたかのように身動きがとれなくなってしまう。
きっと真宙くんの方から目を逸らさない限り、この魔法は解けないのだろう。
きっと今こうして私と真宙くんが目を合わせている時間は、まだほんの一瞬。
だけど、心の中で感じている時間は、それよりも長く感じた。