君と見る空は、いつだって青くて美しい



「だから私、教室に戻ろうと思う」


 勇気を出して教室に戻ろうと思ったことも伝えた。

 すると真宙くんは、少し心配そうな顔をした。

 そして。


「大丈夫? 無理しなくてもいいんだよ」


 真宙くんは、いつものように、やさしくそう言ってくれた。


「ありがとう、無理してないから大丈夫」


 私は真宙くんにそう言った。


「それならいいんだけど」


 少し安心したようにそう言った、真宙くん。

 そんな真宙くんの顔を見て、私は少しほっとした。


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