君と見る空は、いつだって青くて美しい
……でも。
それでも、一度も話したことがない女子生徒たちと教室から離れたところに行くのは……。
クラスの教室以外の教室……例えば美術室、音楽室など、そういうところは、使用していないと、人がいなくガランとしている。
もし、そういうところで三対一になってしまったら……。
そう考えると……この呼び出しは断った方がよかったのだろうか。
でも、たとえ今、断ることができたとしても、きっとこの女子生徒たちは、他の方法で私に接触してくるかもしれない。
昼の休憩がダメなのなら下校のときに、ということも十分に考えられる。
となると、結局のところ、私がこの女子生徒たちを回避できる可能性はほとんどないということになる。
どちらにしても、私はきっとこの女子生徒たちの話を聞かなくてはいけないときが必ずくるということになってしまうのだと思う。
でも、やっぱり三対一というのは、何かあったときに……。
そういうことをいろいろ考えてしまうと、やっぱり極度の緊張と不安と恐怖は消えない。
そんな気持ちを抱えながら、私は女子生徒たちの後ろを歩いていた。