君と見る空は、いつだって青くて美しい
なぜだろう。
黒川さんが笑顔になればなるほど、何とも言えないくらいの恐怖に包まれる。
その恐怖が私の全身をゾクッとさせた。
全身がゾクッとしたせいか、私の身体はガチガチに固まってしまった。
ガチガチに固まって身体は身動きがとれない。
身動きがとれなくなった私の心の中は、焦りと恐怖でパニックになりそうだった。
こっ……これはまずい……‼
そう思った私は、恐怖の笑顔の黒川さんから目を逸らそうと思った。
だけど、黒川さんの恐怖ともいえる笑顔から目を逸らしたくても、顔も動かなければ目も動かすことができない。
まるで黒川さんの笑顔が私の全身を縛り付けているような、そんなふうにも思えるくらい、黒川さんの笑顔は恐怖で威圧的だった。
「じゃ~あ~」
……⁉
私が黒川さんの笑顔に恐怖と威圧感を感じている中、黒川さんは再び口を開いた。
じゃあ……⁉
黒川さん、一体何を言ってくるのだろう。
私は恐怖と威圧感におびえながら、黒川さんの言葉を待つ。