君と見る空は、いつだって青くて美しい



「麻倉さんには関係ないよね」


 ……?

 関係ない……?
 何が……?


「私が青野くんと付き合うようになっても」


 ……‼

 真宙くんと黒川さんが……?

 私は驚きのあまり全く声が出なかった。

 私が驚き過ぎて声が出ない中、黒川さんの話は続く。


「私ね、一年生のときから青野くんのことが好きなの」


 ……‼

 え……。

 黒川さんが真宙くんのことを……。

 …………。

 どうしてだろう。
 黒川さんが真宙くんのことを好きだって聞いた瞬間、なぜだか胸の奥がぎゅって締め付けられるような感じがした。

 どうして……どうしてなの……。

 どうしてこんなにも……。


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