君と見る空は、いつだって青くて美しい



「希空ちゃん?」


 私が何も言わないから、真宙くんは不思議そうな顔をして私の方を見た。


「どうしたの? なんか元気がないみたいだけど、体調悪い?」


 真宙くんは私の心配をしてくれた。

 真宙くんの優しさ。
 その優しさが、余計に辛くて苦しい。


 辛くて苦しくなった私は、思うように声が出なくて、仕方なく無言で首を横に振った。


「大丈夫ならよかった」


 真宙くんは、いつものようにやさしい笑顔でそう言った。

 真宙くんのその笑顔も、今の私にとっては、とても辛くて苦しいものになる。


「そうだ、希空ちゃん。いきなりだけど、今週の土曜日空いてる?」


 え……。


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