君と見る空は、いつだって青くて美しい
突然、聞こえてきた声に私は驚いた。
この声は……。
私は声がする方へ振り向いた。
「希空ちゃん」
やっぱり。
やっぱり声の正体は真宙くんだった。
「真宙くん……」
黒川さんの恐怖で声を出すことができなかった私が、ようやく声を出すことができた。
「青野くん……‼」
突然現れた真宙くんのことを見て、黒川さんは、とても驚いていた。
「なんかおかしいと思ったんだ」
え……。
おかしいって……。
真宙くん……。
もしかして……。
「オレ、この間、見たんだ」
見た……?
真宙くん……?
見たって何を……?