君と見る空は、いつだって青くて美しい
それなら、どう言えばいいのだろう。
その男の子に失礼がなく、私のことは気にしないで先に行ってもらうように伝える方法はないのだろうか。
私は必死に考えていた、何か良い言葉はないのかと。
だけど、そうしている間にも沈黙は続いている。
沈黙が続いているなんて。
なんて気まずい。
だから少しでも早く、この沈黙から抜け出さなくては。
と思うのだけど。
そう思えば思うほど焦りを感じてしまう。
焦りを感じているからか、手のひらには、じわじわと汗が出てきている。
そして変な緊張もしている。
だからか、口の中もカラカラに渇いてきている。
これは一体どうすればいいのだろう。
こうなったら、このまま無言で、この男の子から逃げてしまおうか。
いや、いくらなんでもそれは……。