君と見る空は、いつだって青くて美しい
私が実際、人に隠しておきたい過去があるという事実は確かに存在する。
封印したい、知られたくない、塗り替えたい、やり直したい、そんな過去。
だから、他人から、そんな過去を言われたくなかったら、と脅されたら、それに従うしかない。
そう言われてしまったら、従わないという選択肢はない。
真宙くんが言うみたいに『屈しない』という選択は、私には全くない。
でも。
でも、本当は、屈しなくできるものならそうしたい。
けれど。
けれど私は……。
私は、真宙くんみたいに強くはない……から……。
だから……。