君と見る空は、いつだって青くて美しい
「あ、ねぇねぇ、希空ちゃん。突然だけど、ちょっとだけ相談」
真宙くんはそう言った。
「相談?」
「うん。ほら、こうして待ち合わせ場所の公園に着く前に希空ちゃんに会えたでしょ。だから公園にはいかずに、そのまま別の場所に行って希空ちゃんに話をしようかなとも思ったんだ。だけど、やっぱり公園のベンチで希空ちゃんに話をしたい。だから、そのまま公園に行ってもいい?」
真宙くんは私にそう相談した。
私も真宙くんの話を公園で聞きたいと思った。
だから。
「うん、行こう、公園に」
わたしは真宙くんにそう返答をした。
「ありがとう、希空ちゃん」
真宙くんは笑顔でそう言った。
「そんな『ありがとう』なんていいよ。私も公園で真宙くんの話を聞きたいから」
私はそう言ったのだけど。
「ううん、言わせて。希空ちゃん、本当にありがとう」
真宙くんはもっともっと笑顔でそう言った。
可愛い……。
真宙くんの笑顔があまりにも可愛すぎて、私は思わず見とれてしまった。