君と見る空は、いつだって青くて美しい



「希空ちゃん?」


 ……‼


「どうしたの? 希空ちゃん、大丈夫?」


 私が真宙くんのことを心配ながら、真宙くんの顔を見ていたから、きっと顔に出ていたのだろう。
 真宙くんが私のことを心配そうに見つめた。


「うっ……うん、大丈夫だよ。ありがとう、真宙くん」


 私は真宙くんにそう言った。


「大丈夫ならいいんだけど、もし体調とか良くなかったら無理しないで言ってね」


 今日も、いつものように気遣いの真宙くん。


「ありがとう、真宙くん」


 私は真宙くんにそう言った。


「いいよ、わざわざ『ありがとう』なんて。……それでね、希空ちゃん」


 ……ついに……始まる……?

 真宙くんの……話……。


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