君と見る空は、いつだって青くて美しい



「希空ちゃん、今日は会ってくれて本当にありがとう。それからオレの話を聞きにきてくれて本当に本当にありがとう」


 真宙くんは、すごく丁寧に『ありがとう』を言った。


「そんな、わざわざ『ありがとう』なんてやめてよ、真宙くん」


 私はそう言うのだけど。


「ううん、言わせて。本当にありがとう、希空ちゃん」


 真宙くん……。


「それでね、今から話す話なんだけど……」


 ついに……きた……。


「本当はオレが生み出しちゃった問題だから、自分で解決しないといけないことなんだけど……」


 問題……?

 真宙くんが生み出してしまった……?


「もう、どうにもならないんだ。だから希空ちゃんにアドバイスをもらいたくて」


 ……⁉

 アッ……アドバイスッ⁉

 わっ……私が……っ⁉


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