君と見る空は、いつだって青くて美しい



 美空さんと口を利くことができなくなって、真宙くんはとても反省し、そして気付いた。

 美空さんがどういう気持ちでいるのかをよく知りもしないのに、勝手にあんなことを言ってしまった。

 良かれと思って言った言葉が、逆に美空さんのことを苦しめ傷つけることになるなんて。

 真宙くんは、とても後悔をしたし、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


 そのとき真宙くんは美空さんに謝ろうと思った。

 謝ろうと思って美空さんに声をかけたのだけど、美空さんは全く応じてはくれなかった。

 そうしているうちに一年が経ってしまった。

 そして一年経った今でも、真宙くんは美空さんに謝ることができていない。


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