君と見る空は、いつだって青くて美しい
「希空ちゃん、話を聞いてくれてありがとう」
一通り話を終えて、真宙くんはそう言った。
真宙くんは話をしている間、とても辛そうにしているのがにじみ出ていた。
真宙くんのその気持ちが痛いくらいに伝わった。
「それにしてもオレ、本当にダメだな。オレがあんな言葉を言ってしまったことで、美空は次の日からこの一年間ずっと学校を休み続けている。そのことは、ものすごく責任を感じているし、美空には本当に申し訳ないことをしたと思っている」
そう言った真宙くんは話を続ける。
「オレが、もう少し思いやりの言葉を言っていたら、美空の今は違っていたのかもしれない」
真宙くんは自分のことを責めていた。
そんな真宙くんのことを見て、私は思った。
真宙くんが真宙くん自身を責めてほしくない。
そして真宙くんが真宙くん自身を苦しめてほしくない。
そのためには、私はなんて声をかければいいのだろう。
私は必死に考えた。
考えた結果……。
「真宙くん、そんなに自分のことを責めないで。真宙くんは真宙くんなりの精一杯の言葉を美空さんに言ったと思う」
そんな言葉しか出なかった。