君と見る空は、いつだって青くて美しい
「希空ちゃん……」
「あっ、ごっ……ごめんねっ、私っ、そんなことくらいしか言えなくて……っ」
私は少し焦ったような言い方になってしまった。
私の様子を見た真宙くんは、いつものようにやさしい表情で見守るように私のことを見つめた。
そして。
「そんなことないよ、希空ちゃんがそう言ってくれたおかげで少し元気が出てきた。ありがとう、希空ちゃん」
真宙くんは、いつものようにやさしくそう言った。
「そんな、わざわざ『ありがとう』なんて。私は何も言えていないから」
「そんなことない。希空ちゃんの言葉はオレを元気にしてくれる。というか、希空ちゃんの存在がオレを元気にしてくれる。希空ちゃんがそばにいてくれるだけでオレは充分だよ」
……‼
まっ……真宙くん……‼
いっ……今、ものすごく恥ずかしくなるような言葉を……‼
『希空ちゃんの存在がオレを元気にしてくれる』
『希空ちゃんがそばにいてくれるだけでオレは充分』
そっ……そんな言葉……‼
まっ……真宙くん……‼
そんな言葉を言われるとドキドキし過ぎて、私の心臓がもたない……‼