君と見る空は、いつだって青くて美しい



 だから、私は決意した。
 真宙くんに話そうと。
 私のことを真宙くんに。

 私は今までためらっていた。
 自分のことを話すことを。

 だから黒川さんに脅されたときも、ただ黙って言うことをきくしかなかった。

 でも、今は違う。
 今は、真宙くんにだったら、過去の自分を話すことができそうな気がする。
 ううん、気がするじゃなくて、話せると思う。


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