君と見る空は、いつだって青くて美しい



「あっ、ここ空いてる。ここ座ろ」


 その男の子が示した方を見ると、ベンチがあった。

 そして、その男の子は、私の腕を掴んでいた手を離してベンチに座った。


「ふぅ~」


 その男の子はベンチに座った瞬間、大きな息を一つ吐いた。

 ベンチに座って大きな息を吐いた男の子は、とてもリフレッシュしているように見えた。

 そんな男の子の様子を私は立ったまま見ていた。

 すると男の子も私の方を見た。

 私の方を見た男の子は、無邪気な笑顔を見せた。

 そして。


「君も座りなよ」


 男の子はそう言って、男の子が座っている隣の空いたスペースを手でポンポンとした。

 男の子にそう言われて、私は男の子の隣に座った。


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