君と見る空は、いつだって青くて美しい



「うん。……でも……真宙くん……」


 私は、なかなか次の言葉を言うことができない。

 私は真宙くんに、どう言えばいいのか悩んでいた。

 すると。


「美空がオレに口を利いていないことを気にしてるんでしょ」


 私が言いづらかった言葉の続きも真宙くんは察してくれた。

 私が言いづらかった言葉を真宙くんはサラッと言ってくれた。

 そして真宙くんが言ったことに、私は小さく頷いた。

 私が小さく頷いた後、真宙くんは、にんまりとした笑顔になった。

 そして。


「オレが美空に話をする機会はないから、美空に関する頼み事も無理なのではと思ってるんでしょ」


 そう言った、真宙くん。

 真宙くん、鋭い。


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