君と見る空は、いつだって青くて美しい
「だから美空にメッセージを送ってみるよ。オレの友達が美空と話をしてみたいって言ってるって」
「……本当? 本当にいいの、真宙くん」
「いいに決まってるでしょ。っていうか、むしろありがとうだよ。妹と話をしてみたいって言ってくれて」
真宙くん……。
「そんな『ありがとう』だなんて。私が美空さんと話をしてみたいだけだから」
「ううん、『ありがとう』だよ。希空ちゃんには本当に感謝をしてる」
「真宙くん……」
「えっと、それで、美空にメッセージを送るときに、希空ちゃんの過去のことを伝えてもいいのかな?」
真宙くんは私にそう訊いた。
「うん、伝えてほしい。私のことを美空さんに知ってもらいたい」
私のことを美空さんに知ってもらった方が、美空さんも私と関わりやすいかもしれない。
「わかった。じゃあ、美空にメッセージを送ってみるね」
真宙くんはそう言って、美空さんにメッセージを送ってくれた。