君と見る空は、いつだって青くて美しい



「あー、スッキリした」


 私の頭の中が大混乱している間に、真宙くんは歌い終わっていた。


「どうだった? オレ、上手に歌えてた?」


 真宙くんは笑顔でそう言った。


「う……うん」


 私は頭の中が大混乱したまま、そう返事をした。


「嬉しいな、希空ちゃんに『うん』って言ってもらえて」


 そう言った真宙くんの表情は、とても嬉しそうだった。


「ほ……本当に上手だね、真宙くん。まるで本物の『blue sky』が歌ってるみたいだった」


 真宙くんの歌声があまりにも『blue sky』に似ていたから、私は真宙くんにそう言った。


「すごく感動した。ありがとう、真宙くん。私が大好きな『blue sky』の曲を歌ってくれて」


 真宙くんが『blue sky』の曲を歌ってくれたことに、すごく感動した私は、真宙くんに『ありがとう』を言わずにはいられなかった。


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