君と見る空は、いつだって青くて美しい



 真宙くんがそう言ったとき、私は思っていた。

 真宙くん、君は本当にあの『blue sky』なの?

 私が大好きな、あの……あの『blue sky』なの?

 突然、真宙くんから言われても、まだピンとこないし、正直なところ信じられない気持ちもある。
 といっても、真宙くんが噓をついていると思っているとか、そういうことではない。
 そういうことではなくて、ただ驚いているというのか、なんていうのか、どう表現していいのかよくわからないけれど、そういう気持ちが混ざった感じになっている。

 どうしよう、このままでは気持ちが中途半端な感じになってしまっている。
 一度、真宙くんに訊き直してみた方がいいのかな。
 そう思った私は真宙くんに……。


「……あ……あの……真宙くん……。い……今の話は……」


 と、言いかけた。

 そうしたら……。


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