君と見る空は、いつだって青くて美しい



 ぐっ……偶然じゃないって……⁉

 偶然じゃないって、真宙くん⁉

 私は真宙くんの言葉に驚きを超えて、なんだかわけがわからない感情になっていた。


「オレ、希空ちゃんのことを知ったばかりのときは、希空ちゃんと同じ地元で暮らしていることを知らなかったんだ」


 うん、私も知らなかった。
 というか、私は真宙くんと初めて話をしたあの日に真宙くんのことを知ったのだから、そういうことになるのか。


「確か、あれは……そう、去年の冬。そのときに希空ちゃんと同じ地元だということを知ったんだ」


 そっ……そんなにも前から‼
 知らなかった。


「そのときオレは、たまたま、いつもと少し違う時間に通学していて最寄り駅へ向かって歩いていたんだ。と、そのとき‼」


 うわっ、びっくりしたっ。


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