君と見る空は、いつだって青くて美しい



「…………」


 青野くんの反応は、イマイチ、ピンときていない様子に見えた。

 どうしたのだろう。
 ちゃんと名前は伝えたのだけど。

 ……あ……。

 ひょっとしたら私の声が小さ過ぎて、よく聞こえなかったのかもしれない。

 だから。

 私は、もう一度、自分の名前を青野くんに伝えようと思った。

 そのとき。


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